千葉県|アパート雨漏り修理記|深夜の雨音の正体は“棟板金”だった
深夜、規則正しいはずの雨音にまじって、ぽたり…ぽたり…。
アパートの一室で、入居者様が天井を見上げてつぶやいた。
「まただ…今夜は強い。」
翌朝、オーナー様から一本の電話。
「至急お願いしたい。原因を必ず突き止めてほしいんです。」
ここから、雨漏りの“犯人捜し”が始まった。

捜査開始―痕跡は屋根の頂へ
天井裏の点検口を開けると、断熱材の一部が湿り、梁に細い水筋。
水の“流れ方”を追って辿り着いた仮説はひとつ――屋根の棟(むね)。
屋根に上がる。風を受ける稜線に沿って、わずかに棟板金の浮き。
釘は年数と強風で緩み、貫板(ぬきいた)の腐朽サインも。
念のため散水テスト。棟にだけ水を当てると、数分後に天井裏の水分計が反応した。
職人A「犯人確定。棟板金、ここが突破口だ。」
職人B「やるなら根っこから。表面のコーキングだけじゃ再発する。」

手術開始―“表面修理”で終わらせない
- 既存棟板金の撤去
浮き・波打ちを確認しながら丁寧に外す。 - 下地(貫板)の総点検&交換
腐朽部はカットアウト。樹脂製貫板へ更新して耐久性UP。 - 防水層の補修
ルーフィング(防水紙)の破れをパッチングし、重ね代を確保。 - 新規棟板金の設置
ステンレスビスで下地へ確実に固定。ビス頭は必要最小限のみシーリング。 - 雨仕舞い最終調整
継ぎ目のハゼを整え、風の抜けと水の逃げ道を作る。 - 再散水テスト
同条件で10分散水。天井裏、反応ゼロ。
職人A「これで“水の道”は断てた。」
職人B「風にも雨にも負けない、正攻法の補修完了。」

静けさが戻る—“ただの雨音”に
仕上がった稜線は、まっすぐに。
室内の点検口を閉じると、さっきまでの不安が嘘のように消えた。
オーナー様が小さく息を吐いて微笑む。
「本当に、原因をつきとめてくれたんですね。これで入居者にも胸を張れます。」
雨は降り続いている。けれど今は、ただのBGMだ。
再発を防ぐために(プロの所見)
- 強風地域は釘抜けが起点になりがち:年1回の棟周り点検が有効
- 貫板は樹脂材が長持ち:木製→樹脂へ更新で腐朽リスク低減
- “全面コーキング”は悪手:水の逃げ道をふさいで逆流の原因に
- 台風前後は早期点検で軽微なうちに手当てを
まとめ|雨漏りは“現場で解く推理”です
- 場所:千葉県 アパート
- 原因:屋根の棟板金(釘緩み/下地腐朽)
- 対処:棟板金撤去→貫板交換→防水補修→新規板金・ビス固定→散水試験
- 結果:漏水完全停止、引き渡し
千葉県で雨漏りにお困りなら、原因を科学的に特定してから、根治治療を。
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